子どもに多い病気

蕁麻疹(じんましん)

突然あらわれて数時間〜24時間以内に消える赤いふくらみ(膨疹)とかゆみを特徴とする皮膚症状で、多くは感染症がきっかけとなる一過性の病気です。

1.どんな病気?

蕁麻疹は、皮膚の中のヒスタミンが放出されることで、赤く盛り上がった発疹(膨疹)とかゆみが突然出る病気です。

  • 一つ一つの膨疹は 通常24時間以内に跡を残さず消える
  • 子どもでは かぜなどの感染症が最も多い誘因
  • 感染症ではないため 他の子にうつる病気ではない

2.症状の特徴は?

  • 赤くくっきりした盛り上がり(膨疹):数mm〜手のひら大まで様々 
  • 強いかゆみ
  • 数時間〜1日以内に消えるが、別の場所に次々出る
  • まぶた・唇が腫れる血管性浮腫を伴うことがある 
  • 発熱・倦怠感を伴うこともある(重症時) 

3.検査はあるの?

蕁麻疹は見た目と経過で診断できることが多い。

  • 基本は 問診と診察(発症状況、食事、薬、感染症の有無) 
  • 広範囲のアレルギー検査は原則不要

※検査陽性=原因とは限らないため、必要な場合に対象を絞って実施 

  • 写真や症状日記が診断の助けになる

4.治療は?

基本は抗ヒスタミン剤

  • 第二世代抗ヒスタミン薬の内服が第一選択

→眠気が少なく、小児でも使いやすい

  • ステロイド外用薬は 通常効果が乏しい(蕁麻疹は皮膚表面の炎症ではないため) 
  • 重症・長期化では追加治療を検討(慢性蕁麻疹)
  • アナフィラキシーが疑われる場合は緊急対応

→呼吸苦、声枯れ、顔の急な腫れ、ぐったりなどは119へ

5.家庭でできるケア(予防・悪化防止)

  • 患部を冷やす(濡れタオル・保冷剤) 
  • 皮膚への摩擦・圧迫を避ける(ゆったりした服)
  • 体を温めすぎない(熱い風呂・長湯は悪化)
  • 爪を短くして掻き壊し予防
  • 原因と思い込んだ食品の 自己判断での除去は避ける

6.予防の考え方

蕁麻疹は「完全に予防できる病気」ではありませんが、

  • 感染症後に出やすいため、体調管理(睡眠・疲労)
  • 皮膚刺激を避ける生活
  • 寒冷・温熱・運動で出るタイプは誘因回避 などで再発を減らせます。慢性蕁麻疹は原因不明が多く、症状コントロールが中心です。

7.パパ・ママへメッセージ

突然の赤いぶつぶつは驚かれると思いますが、多くの小児の蕁麻疹は一過性で自然に治まります。

感染症がきっかけのことが多く、食物アレルギーとは限りません。

まずは落ち着いて、

  • 発疹の出方・消え方を観察
  • 写真を残す
  • かゆみを和らげるケア を行いましょう。

ただし、

  • 呼吸が苦しそう
  • 顔が急に腫れる
  • ぐったりしている などの症状があれば、迷わず救急受診してください。

お子さんの皮膚症状は不安になりやすいものです。 「これは受診した方がいい?」と迷ったら、いつでも相談してください。