子どもに多い病気
急性副鼻腔炎
1.急性副鼻腔炎とは?
一言でいうと、鼻の奥にある“空洞(副鼻腔)”に炎症が起きて、膿(うみ)がたまる状態です。
多くは風邪のウイルスや細菌が原因で、子どもは大人より副鼻腔が狭いため炎症が起きやすいです。
2.子どもがかかりやすい年齢は?
- 副鼻腔は生まれたばかりの頃は未発達です
- 4〜6歳頃から発症しやすくなります
- 17歳頃に大人と同じように完成します
3.主な症状は?
- 鼻水が長引く(黄色〜緑色のドロッとした鼻水)
- 鼻づまりで息がしにくい
- 咳が続く(特に夜や朝方に悪化しやすい)
- 頭痛・頬の痛み(子どもは痛みをうまく言えないことも)
- 熱が出ることもある
風邪は通常3〜5日で軽くなりますが、1週間〜10日間以上鼻水や咳が続く場合は副鼻腔炎を疑います。
4.原因は?
鼻の粘膜が炎症を起こすと、ウイルスや細菌を外に押し出す力(線毛の動き)が弱くなり、副鼻腔に菌がたまって炎症が続いてしまいます。
5.受診の目安は?
次のようなときは、小児科や耳鼻科の受診を考えてください。
- 鼻水・咳が1週間〜10日間以上続くとき
- 黄色・緑の鼻水が増えてきた
- 発熱が続く
- 夜の咳がひどくて眠れない
- 顔の痛み・頭痛を訴える
- ぐったりしている、食欲が落ちている
特に、目の周りが腫れている場合は早めの受診が大切です。
6.治療法は?
治療は症状の程度によって変わります。
◇軽症
- 風邪と同じように経過観察
- 鼻をこまめにかむ、鼻吸い
- 加湿・水分補給
◇中等症〜重症
- 鼻の炎症を抑える薬(抗炎症薬)
- 細菌感染が疑われる場合は抗生物質を使うことがある
- 耳鼻科での鼻処置(吸引など)
多くは1〜2週間で改善します。
7.ホームケアのコツ
子どもが少しでも呼吸しやすく、眠りやすくなるようにするのがポイントです。
- 鼻をこまめに出す・吸う
鼻水がたまると炎症が悪化しやすいので、こまめにケアするだけで楽になります。 - 部屋を加湿する
加湿器や濡れタオルを干すだけでもOK。
乾燥すると鼻水が固まり、鼻づまりが悪化します。 - 水分をしっかりとる
水分が足りないと鼻水がドロッとして出にくくなります。
お茶・水・スープなど、飲めるもので大丈夫。 - お風呂の蒸気を利用する
湯気で鼻水がゆるみ、鼻が通りやすくなります。
体調が悪くなければ入浴は問題ありません。 - 寝るときは上半身を少し高くする
枕を少し高くしたり、タオルを重ねたりすると、夜の咳が軽くなることがあります。
8.パパ・ママへのメッセージ
子どもの副鼻腔炎は、見た目以上にしんどいことがあります。
鼻が詰まると眠れないし、咳も続くので親も心配になりますよね。
でも、「風邪が長引いているだけかな?」と思ったら早めに相談してOKです。
受診することで、必要な治療が分かり、子どもも楽になります。
パパ・ママが気づいてあげることが、いちばんのサポートです。
