子どもに多い病気

クループ症候群

乳幼児に多い“ケンケン咳”が特徴の呼吸の病気で、夜に急に悪化しやすいのが最大のポイントです。

(※心配な症状があるときは、必ず医療機関に相談してください。)

1.クループ症候群ってどんな病気?

クループ症候群は、ウイルス感染などで喉の奥(喉頭)が腫れ、気道が狭くなる病気です。

特に 生後6か月〜5歳ごろに多く、夜に突然症状が悪化することがあります。

犬が吠えるような咳が特徴で、初めて見るととても驚くかもしれません。

2.主な症状は?

・オットセイの鳴き声や犬が吠えるような「ケンケン」「オウオウ」

・息を吸うときのヒューヒュー音(吸気性喘鳴)

・声がかすれる(嗄声)

・夜間に急に悪化しやすい

・発熱を伴うこともある

特に、夜中に急に激しい咳と息苦しさが出るのがクループの特徴です。

この特徴的な咳は、喉の奥(声帯の周り)が腫れて気道が狭くなるため、 空気が狭いところを無理に通ると特徴的な「ケンケン」「オウオウ」咳になる という仕組みです。

咳の様子を動画にとっておき、受診時に見せてもらえると診断に役立ちます。

3.検査・診断はどうする?

多くの場合、特徴的な咳や呼吸音を診察して診断します。

必要に応じて以下を行うこともあります。

  • 酸素飽和度(SpO₂)測定
  • レントゲン検査(ほかの病気との区別)
  • ウイルス迅速検査
  • 喉頭ファイバー(まれに)

4.治療方法は?

症状の重さによって治療は変わります。

  • アドレナリン吸入(ボスミン吸入)
    → 重い症状のときに気道を一時的に広げる
  • ステロイド薬(内服)
    → 喉の腫れをしっかり抑える治療
  • 酸素投与(呼吸が苦しい場合)
  • 入院治療(重症時)

5.自宅でできるケア

軽症の場合は家庭でのケアが効果的です。

  • 加湿する(湿度50〜60%)
  • こまめな水分補給
  • 上半身を少し高くして寝かせる
  • 大泣きさせない(泣くと悪化することあります)
  • 冷たい外気を数分吸わせると楽になること

6.どんな時に受診すべき?

次の症状があれば、すぐに受診(夜間なら救急)してください。

  • 息が苦しそう(肩で息をする、ゼーゼーが強い)
  • 息を吸うたびに胸や鎖骨がへこむ(陥没呼吸)
  • 唇・顔色が青白い(チアノーゼ)
  • ぐったりして元気がない
  • 水分が飲めない
  • 夜間に何度も悪化し、家庭で改善しない

7.パパ・ママへのメッセージ

クループは、見た目の症状が激しくてとても不安になる病気ですが、多くは適切な治療で数日〜1週間ほどで良くなります。

夜中に突然症状が出ることが多いので、「この咳はクループかも?」と知っておくだけで、落ち着いて対応できます。

お子さんが苦しそうなときは、迷わず医療機関に相談してください。

特徴的な咳の様子を動画に撮っておき、受診時に見せてもらえると診断に役立ちます!